ガソリン添加剤(燃料添加剤)もそうだが、エンジンオイル添加剤の種類もそれと変わらず相当ある。エンジンオイルに添加剤を入れている人と入れていない人の割合は、入れていない人の方が圧倒的に多いと思われる。それは添加剤の存在も知らない人が多いと思う。自分なりにどうしてわざわざ添加剤を使っているのかを考えてみた。
エンジンオイルの役割
当たり前だが、「エンジンオイル添加剤」はエンジンオイルに別途入れるものだ。なので、エンジンオイルの枠割(作用)をWikipediaとJAFでおさらい。
1. 潤滑
回転や往復運動によるエンジンを構成する金属部品の摩擦を軽減して潤滑にする。
2. 冷却
エンジンから発生した熱を吸収し、その熱を放散して冷却する。
3. 気密保持
熱膨張に対応するシリンダー面とピストンが運動できる隙間の気密性を保持する。
4. 清浄分散
燃料の燃焼過程で発生するスラッジ等の汚れを取り込み分散、酸性化を中和する。
5. 防錆防蝕
燃料の燃焼等で生じた水分、燃焼ガス、ブローバイガスによるエンジン腐食予防。
(WikipediaとJAFから引用したものを要約。)
常にエンジンオイルが役割を果たすよう管理
エンジンオイルそのものが劣化すれば、エンジンオイルが果たすべき作用も低下する。添加剤でオイル交換のサイクルを長くすることは考えていない。私のオイル交換のサイクルは、BMWとALPINA共にCBS(コンディション・ベースド・サービス)やSII(サービス・インターバル・インジケーター)の基準よりも短い期間で管理している。
添加剤に何を求めているのか
「潤滑・冷却・気密保持・清浄分散・防錆防蝕」5つの作用がちゃんと作用していなくてはならない。5つの作用のうち、1つだけ良く他の4つが作用しないでは駄目だ。一方で、自分の車のエンジン状況で強くした方がいい作用をがあるとする。そこを添加剤に求めるというか頼るという考えだ。ALPINA B3S E46の場合は、摩擦抵抗の減少と気密保持力の維持に重きを置きたい。総走行距離15万キロともなれば、金属が摩耗度合も気になる。磨耗した金属は勝手に元に戻ることはないので、磨耗して荒れた金属表面の修復のようなことに寄与しそうな添加剤「進化剤」を選んでいる。
53万キロ一度もオーバーホールしていないクラウン
添加剤の会社の社長さんが、53万キロ一度もオーバーホールしていないクラウンに乗りつづけているという動画を見た。私が使っている添加剤とは異なるのだが、その添加剤の会社の社長さんの車への愛情がとても感じられた。
この動画を見ると、経年車のエンジンにももちろん効果がある添加剤は、新車時からサプリメントのような感じで使うとこんないい効果もあるんだなあと感じた。そして何よりも、ものを大事にする「もったいない。」という日本の心に感動したのは私だけだろうか。
今使っている添加剤に不満はないが考えていることがある
どんなエンジンオイルにも添加剤は多少なりとも入っている。エンジンオイルを作っているメーカーで、別途エンジンオイル添加剤も販売しているところがある。そのメーカーが作っている最高級のエンジンオイルにも、同じメーカーが販売しているエンジンオイル添加剤を入れるといいですよとメーカーは言うのだろうか(悪くなることはないだろうが)。良いものならば最初から入れておいてと考えてしまうのは私だけだろうか。添加剤の価格も安くはないので、同等の効果が最初からオイルに入っているものがあってもいいのになあと思う。
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