ALPINA B3 S 3.4 ( E46 ) 音振 NVH その7



ALPINA B3 S 3.4 ( E46 ) の「音振」NVH対策も大詰め。ミッション交換と共に、VANOSユニットにも取り組んでいる。VANOSユニットに取りかかると、もしかしたらと懸念事項にあがっていた事態に直面することになった。結果的にはさらに大事になる前の発見となったのでよかった。

NVH対策はやはり大事

人よりも「音振」には敏感だと思う。心地よくないことはことさら嫌いだからだ。ここでいう心地よくないこととは、「余計なもの」としている不安定感・振動・雑味のある音のことだ。本来あるべきではない余計なもの、心地よさを邪魔するものを取り除くことによって、いい状態を維持できると考えている。こういう考えからNVH対策は大事だと思う。

車は自然治癒しない

車は機械なので、自然治癒することはない。異変というには大袈裟だが、「んっ?」と思うことは放りっぱなしにすることはない。原因を特定したうえで、計画的にタイミングをずらすことはもちろんある。従って、原因特定は進んで行うことにしている。また、原因特定と同時に、その原因による影響が出る範囲も教えてもらうことにしている。自然治癒がないからこそ、同時メンテナンスを行うか否かを検討するためだ。

単純なVANOSユニット交換に終わらず

 

「車の前の方どこか雑味のある音」はVANOSユニットが原因とYさんは診断していた。正確には、エンジンを開ける前のテストドライブでの診断でVANOSユニットとその周辺の可能性があるとしていた。エンジンを開けるとこれが的中していた。写真の赤マルの部分、VANOSユニットのネジが削れている。これはIN側カムシャフトのタイミングチェーンが動いて削ってしまったもの。では何故タイミングチェーンが動いてが動いてしまったのか。

ALPINAでE46に限らずたまにある

 

上の図の「10. スプリングプレート」が機能しなくなり、バネが効いていないことが原因のようだ。これにより、「9.と11. ワッシャー」もグラグラになって機能しなくなり、「1. IN側カムシャフトのタイミングチェーン」が斜めになる。結果、VANOSユニットのネジが削れた。ディーラーDさんに写真を見てもらうと、「ALPINAのE46に限らずたまにあり、このまま乗っていたら、最悪バルブが曲がることにもなっていたかもしれません。」と、教えてもらった。

いいタイミングなので

IN側カムシャフトのタイミングチェーンは交換する。ついでに、スプロケットの状態などもYさんに診てもらいついでに交換したほうがいい箇所をリストアップしてもらうことにした。いいタイミングだと思う。