EVANS クーラント



E46の泣き所「エクスパンション タンク (サブタンク)」の割れ・亀裂がある。これから解放される方法はないものかと考える。

冷却系のトラブルはオーバーヒートにつながる可能性が高い

E46に限らず、どんな車でもエンジンを冷却する仕組みがある。冷却が追い付かないとエンジンの温度が上昇してオーバーヒートにつながり走れなくなってしまい、最悪エンジンが壊れてしまう。水冷式は空冷式に比べて熱の容量が空気よりも大きい水を使うことで安定した冷却能力を発揮する。一方で、冷却水を循環させる配管が必要となり、使用する部品も多く複雑な構造となる。肝心の冷却水が少なくなったり漏れてしまうと、冷却能力が落ちてオーバーヒートにつながる。

冷却系は一通り交換した

B3Sの冷却系は販売店による納車前整備とその後にディーラーでラジエターなど一通り交換した。いつ交換したかがはっきりしているだけでも今後のメンテナンスに有効だ。

樹脂製のサブタンクからのクーラント漏れは定番の故障

こういってはなんだがBMWの車はE46に限らずの樹脂製のサブタンクからのクーラント漏れは定番の故障の一つ。しかも、予告なしにいきなり細いクラックが縦に入るトラブルをよく耳にする。クーラント漏れが発覚した場所が悪いと立ち往生することにつながる。

 

樹脂製「エクスパンション タンク (サブタンク)」の割れ・亀裂の原因

再生樹脂を一定割合で混ぜなければいけない背景もありながら、樹脂だから経年劣化や圧力に負けてクラックが入る。いっそのことアルミ製とかだったらいいのにと考えた。探すと、アメリカ合衆国デラウェア州ニューキャッスルにMishimoto Automotive という会社があり「Mishimoto Aluminum Coolant Expansion Tank」という商品を作っていた(過去形)。詳しいことはわからないが、E46向けは調べ始めた2017年12月段階で販売をやめている。ちなみに、E36向けは販売している。(U.S.のAmazonにはE46向けあった。)調べていた同時期に、興味深いウォーターレスクーラント液を見つけた。水を使わないということは圧力不可が低いのではないか。

EVANSウォーターレスクーラント

商品名は「EVANSウォーターレスクーラント」という水で希釈せずにに使用するクーラント液。製品の特長が公式ホームページに記されていたので読む。(以下引用)

EVANSウォーターレスクーラントは、世界で唯一、水で薄めずに使用するクーラントです。水で薄めないため、従来の希釈型クーラントでは解消しきれなかった、水が原因で発生する様々な冷却系トラブルを、根本から解消。水を使わない全く新しいクーラントの実力を、是非とも体感してください。
特徴1「オーバーヒートを防ぐ従来の水性クーラントの沸騰点を大きく上回る190℃が、車をオーバーヒートから守ります。
特徴2「圧力負荷を軽減ラジエーター内部圧力がほとんど上がらないため、加圧負荷からホースやシールを守ります。
特徴3「凍結しない従来の水性クーラントでは必須となる冬場の凍結防止対策が不要です。
特徴4「腐食を防ぐ従来の水性クーラントでは解消しきれなかった、酸化、電解作用の発生を、根本的に解消します。
特徴5「劣化しないクーラント自体が変質劣化しないため、長期間に渡ってご利用いただけます。

最も興味深いのは「特徴2:圧力負荷を軽減」の項目。(以下引用)

一般的なクーラントは、エンジン温度の上昇に伴い、混ぜている水が沸騰して水蒸気となります。
ラジエーター内部で水蒸気が発生すると、内部圧力がどんどん上昇し、ラジエーターの各パーツに高い圧力負荷がかかることとなります。
ホースやシールなど、比較的柔らかいパーツは、圧力負荷がかかることでダメージが蓄積され、劣化が加速、破損となります。

特に、一部輸入車で使用されている樹脂製パーツは圧力負荷によるダメージを受けやすく、
一定期間で破損するケースが多く見られます。

外車やビンテージカーは交換パーツが少ない、取り寄せに時間がかかるなど、パーツが破損すると膨大な時間とコストが必要となってしまいます。
また、海外から取り寄せたものの規格が合わず、再度取り寄せといったケースも有り、大変な手間がかかってしまいます。

ところが、EVANSウォーターレスクーラントだと、水蒸気となる水がそもそも含まれていないため、エンジンが高温になっても沸騰せず、液温上昇による熱膨張もわずか0.3気圧程度と、ほとんど上がらないに等しいです。
そのため、パーツへの圧力ダメージが限りなく少なくなります。

もちろん、ラジエーターキャップの交換も必要ありません。
現在のラジエーターキャップをそのままご利用ください。
(但し、ラジエーターキャップが破損している場合は、すぐに新品に交換してください。)

赤字で強調したところはE46が今後抱えそうな問題点そのもの。E46の水温系は真ん中(針が12時の方向)で95℃ぐらい。取扱代理店に電話で問い合わせると、希釈クーラント液に使用時に比べて、EVANSウォーターレスクーラントを使うと3℃~5℃温度が上がると教えてもらった。通常のクーラント液は負圧かけても110℃ぐらいなので、「100℃=95℃+5℃」と下回ることから問題ないように思える。

懸念点

但し、ずっとプラス5℃の状態が続くことが、他に影響がでないかが心配。恐らく問題ないと考えるが、一歩が踏み出せない。

(現段階での)結論

今すぐ「EVANSウォーターレスクーラント」に交換はしない。ただ、一年以内に実行に移す可能性は非常に高い。