中古車の購入手続きを済ますと共に、レストア(restore)が頭によぎります。その一部で、内装のシートなどを総張替えを行うかどうかも踏まえて検討したことを記録します。
シート見た瞬間、マルかバツなら「バツ」
車を運転するにあたり支障はありませんが、自分が心地よく運転できるかどうかはその人次第でしょう。お世辞にも褒められた状態ではありません。ドラえもんを呼びたくなりました。私は革製品に関しては、自分で言うのもなんですが相当目利きだと断言できます。また、手入れも相当上手な部類でして、割とアッパーなお店の方からも感心されます。新品状態をキープとは考えず、革に限らず使えば味が出てくることを楽しんだりします。ただ、どうしようもないケースがあります。皮革は死んだ動物の皮膚ですので、自然再生や自然修復はありません。時間が経過すればどんどん劣化します。私は触るとどんな状態かほぼわかります。全ての部分がダメであったわけではありません。購入店はリペアに出し綺麗に仕上げるしこれも車両価格に含まれていると言うことで任せることにしました。
総張替えをやったことないので調べる(材料)
私はこれまで車のシート張替をやったことがありません。いくらぐらいかも、納期がどのくらいかも、クオリティーがどの程度なのかも全く知りません。もちろん、ディーラーにお願いする方法はわかっていました。純正品が好きなのに何故ディーラー以外も検討したのかには訳があります。せっかく張替をするのであれば、これまでの黒とは違う色にするのも検討しようと考えたからです。この段階での候補色がディーラーで準備が難しそうと言うことがわかったからです。10年以上も前の車なので、色のトレンドが変わっても何ら不思議ではないです。タンナーにもつてはあるので、国内外いい機会なので調べました。調べる前からある程度検討はついていたので確認の意味合いが強い。候補は2つに絞りました。ざっくり記すと、シボありか無しかです。シボの有無でもクオリティーはピンからキリまでです。沢山の人にご協力頂き、途中ではサンプル革がほぼ同系色にも関わらず手元に50ぐらいあったと思います。サンプルを頂くことが難しく見せて頂いたのを含めると100近いと思います。違う視点でも別の機会に書きます。
総張替えをやったことないので調べる(縫製)
ディーラーさん含めて6社検討しました。メールもしくは電話でやりたい内容を伝え、キャッチボールを何回か繰り返します。ディーラーさんを除いて、3社実際に伺いました。さらに、打合せを進める中で2社になりました。この2社はどちらも甲乙つけがたいほど裁断・縫製だけでなく成形も品質がいいです。縫い目を色々と見せて頂き有難うございました。
バランスを考える
革の色を変えて総張替えを実施した場合、黒をベースとした内装パーツとの調和も考えなくてはなりません。これは革の色を決めると共に、すでにE46純正パーツが生産終了になっているものもあるかもしれません。レストアの定義はいくつかありますが、私は今回「オリジナル部品を極力生かした修復方法」よりも「できるだけ純正部品に交換し、オリジナルの良さを損なわないようにディーラーさんの意見を重視した修復」を基本方針として検討を進めることとします。
内装はシートだけではありません。これはまた別の機会に。
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