ALPINA B3 S ( E46 ) のVANOS&タイミングチェーン交換の一環での実施。バルブタイミング調整に想定していたよりも難航することになってしまった。これも、ALPINAならではの出来事なのかもしれない。
VANOSユニットはBMWでよくあるメンテナンス
E46に限らず、BMWはエンジン吸排気バルブの可変位相機構である「VANOS(Variable Nockenwellen Steuerung)」関係のメンテナンスの話を耳にすることがある。なんの略なのかと調べてみると「Variable Nockenwellen Steuerung」の略。さらに、Google翻訳で英訳してみると「Variable camshaft control」と出てくる。これはわかりやすい。ニワトリと卵の話になってしまうが、カムシャフトの位相をズラす仕組みによってバルブ可変位相となる。どのくらいでVANOSをオーバーホールや交換するのが目安なのかはわからないが、メンテナンス項目の定番の一つとしてよく聞く。
VANOSだけでなく他も交換実施
もともとは、VANOSだけ交換のはずだったが開けてみて他も交換した方がいいという経緯となった。このために、バルブタイミング調整をしっかりとやる必要を伴う。総走行距離も14万キロを超えているので、途中でメンテナンスをしていなければバルブタイミングの調整を行う必要な時期でもあったと思う。さて、E46 B3Sはバルブタイミングの調整にはALPINAらしい少し変わったコツが必要なようだ。
フライホイールの固定
今回は、スプロケットなどもいい機会なので交換をすることにした。ALPINA B3 S ( E46 ) マニュアルトランスミッションのフライホイール自体はE46 M3と共通なのだが、バイブレーションダンパーがアルピナ専用部品であることも要因で、M3を含むE46と同じ方法でははすんなりとはいかない。ALPINA社が指定する方法が存在する。もちろん、ALPINA社が指定する方法をとらなくとも、通常のBMW専用工具(SST)などを応用し結果的に同じように固定をしようと思えばできるようだ。
カムシャフトの固定
カムシャフトは吸気側と排気側がある。吸気側は通常のBMW専用工具(SST)でいいのだが、排気側はそうではない。ALPINAらしいというか、M3を含むE46と排気側のカムシャフトの角度に特徴があるためだ。
あるべき姿に調整
YさんはSSTがなくとも、バルブタイミング調整ができる。しかしながら、基本を非常に大事される方で基準値を重視する。結果、予想より時間を要したが、あるべき姿に行き着いた。YさんとディーラーDさんにまたまた感謝だ。
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